新入社員と長時間労働

 電通の新入社員が超長時間労働に耐えかねて自殺した事件が問題になっている。新人はこういう風に扱うのがこの会社の伝統になっていたらしい。一方、私が入社した会社では1年間新人には殆どと言っていいくらい何もさせないという伝統があった。先輩からは「今、君たちはケツ弾力を養っているんだ」と決断力をもじって8時間椅子に座り続けていることを冷やかされたものである。新人はこき使うものだという会社があれば、逆に何もさせずにひたすら忍耐力を養うという会社もある。長時間働かされること同様働かしてもらえないことも大変つらいことで私も会社を辞めようと何度も思ったものである。今私がいた会社が長時間労働で問題になっているようだ。

 昔「辛抱してなんぼ」と言った同僚がいた。芸能とか職人の社会には今でもそういう考え方が生きているようだがもっと合理的な方法はないのだろうか。