病院通い

 年を取るといろんなところが悪くなり病院通いが多くなる。病院通いと言っても若い時は風邪をひいて注射を打ちに行く程度であったが年寄りの場合は手術や入院が必要ですということになる。そうなって病院通いを始めると、世の中には病気で苦しんでいる人がたくさんいることが判ってくる。なかには、生きていてもしょうがないと思うほど重度の病気を抱えた人もいる。そういう人たちを本当に殺してしまった若者がいた。

 年を重ねたおかげで己も病院通いをする身でありながら重度の病気で苦しんでいる人に同情の念を覚えることができる。何もしてやることはできないがそれだけでも少しは役に立つのかもしれない。だから、若者には不幸な人を見かけたときには自分の幸運に感謝することから始めてほしいと願うものである。