隠れトランプ

 トランプの最初の記者会見が世界が注目する中で行われた。評判は分かれるのだろうが品が無いということでは一致していたようだ。特にメデイアとのやり取りは最悪で日本で安倍さんが同じように振舞ったら即退陣ということになるだろう。しかし、そうはならないのが今のアメリカということのようだ。そして、トランプ支持者と言われるアメリカ人たちは、この品の無い男がG7の首脳会議で真ん中に立つ姿に拍手するのだろうか?

 選挙中「隠れトランプ」と言われた人の多くが選挙後は堂々と表に出てきたがひょっとしたらこの記者会見を見てもう一度隠れてみようと思った人がいるかもしれない。トランプに拍手する人がいてもいいがこういう立ち返る人がいることを願いたい。

新入社員と長時間労働

 電通の新入社員が超長時間労働に耐えかねて自殺した事件が問題になっている。新人はこういう風に扱うのがこの会社の伝統になっていたらしい。一方、私が入社した会社では1年間新人には殆どと言っていいくらい何もさせないという伝統があった。先輩からは「今、君たちはケツ弾力を養っているんだ」と決断力をもじって8時間椅子に座り続けていることを冷やかされたものである。新人はこき使うものだという会社があれば、逆に何もさせずにひたすら忍耐力を養うという会社もある。長時間働かされること同様働かしてもらえないことも大変つらいことで私も会社を辞めようと何度も思ったものである。今私がいた会社が長時間労働で問題になっているようだ。

 昔「辛抱してなんぼ」と言った同僚がいた。芸能とか職人の社会には今でもそういう考え方が生きているようだがもっと合理的な方法はないのだろうか。

大晦日

 去年の大晦日は長時間にわたって民放がクイズ番組を放送してくれたから寂しい思いをせずに過ごすことができた。ただし、案外つまらないクイズ番組だった。驚いたことにビッグスター高橋英樹君は7時間の間一問も答えなかったのである。高橋君だけではない大勢の出演者の半分くらいの人がそうだったのである。答えなかった人が悪いのではない。番組の内容が悪いのだ。企画した奴の顔が見たいと思ったほどである。

 途中、コマーシャルタイムにチャンネルを変えて紅白を見たが相変わらず「聞かせる」ものでなく「見せるもの」のようだった。昔、業界で「歌謡ショー招待セール」が流行った時期があって少しだけ係わったことがある。だから、一流歌手の歌を生で聞きながら「ジーンときたり」「鳥肌が立ったり」したものである。40%の人が紅白を見たらしいがどう感じたかを聞いてみたい。同時にかっての一流歌手の感想も。

従軍慰安婦について

 韓国で女性の大学教授が「帝国の慰安婦」という本を書いて今侮辱罪で訴えられている。一方、釜山の日本領事館の前にまた慰安婦の像が建てられたらしい。慰安婦の像は幼気な少女を象ったものらしいが先の大学教授は慰安婦の中に少女はいなかったと書いている。だから訴えられたのだろうが彼女がこの本の中で言わんとしたのは、韓国が「少女まで慰安婦にした」と言えば、日本は「否、そこまで酷いことはしなかった」と反論するから事実を明確にすることから始めないと問題解決にならないと言っているのだろう。少女まで強制的に慰安婦にしたのか否かは判らないがこの本を読むと我が国はまず謝る必要があることを痛感させられる。それは韓国にというより慰安婦だった人たちにだが・・・。そのうえで、慰安婦の像は止めようがないから建てたいだけ建てさせたらいい。「過ぎたるは及ばざるがごとし」というからいつか彼らも止めてくれるだろう。

 

お前生意気だ

 中学生のころ祭りの夜に町のチンピラから「お前生意気だ、ちょっと来い」と言われて暗がりに連れていかれて2・3発殴られたことがある。その時殴られるとは思ったが殺されるとは全く思はなかった。60年位前の話だ。ところが今は「ちょっと来い」と言われたら殺されることを覚悟しなければならないようだ。

 子供のころ、遊びの中でよく「死刑」という言葉を使っていた。だから死刑というものが潜在意識の隅っこに住み着いていてブレーキの役割を果たしていたのかもしれない。今の子供は死刑になることはないことを知っている。死刑という言葉は彼らの辞書にはない。だとすれば、死刑制度は必要だと思うのである。

自衛隊について

 災害に見舞われたとき自衛隊ほど頼りになる存在はない。辻元先生ももそれは認めざるを得ないだろう。

 東北で自衛隊が救済に当たった時子供たちが「自衛隊さんありがとう」という横断幕を掲げたことがある。自民党が言うように国防軍に名前を替えると子供たちは「国防軍さんありがとう」と言うのだろうか?。

 自衛隊の海外での活動範囲を広げる動きの中で野党は「隊員の中に死者が出る」と言って反対した。ならば、警察官とか消防士とか命がけで働いている人達にも「死者が出ないように働いてください」と言うのだろうか?。

国会のヤジ

 国会議員は意見を言うのが仕事。だけど公式の場で発言する機会はそれほど多くはない。だからヤジは非公式に意見を言っているのだ。しかし気の利いたヤジはあまり聞かない。民進党の細野議員が不況だと政権批判をするのを聞いていた時思わず私は「そうだ彼女も失業中だ」とひとりテレビに向かってヤジってやった。当時、不倫相手の女子アナはテレビから干されていたのである。

 民進党にだみ声の議員がいる。彼がヤジっている時の騒音は神戸で警察とやくざがもみ合っている時の騒音と酷似している。一度録音して聞いてみるとよい。