大晦日

 去年の大晦日は長時間にわたって民放がクイズ番組を放送してくれたから寂しい思いをせずに過ごすことができた。ただし、案外つまらないクイズ番組だった。驚いたことにビッグスター高橋英樹君は7時間の間一問も答えなかったのである。高橋君だけではない大勢の出演者の半分くらいの人がそうだったのである。答えなかった人が悪いのではない。番組の内容が悪いのだ。企画した奴の顔が見たいと思ったほどである。

 途中、コマーシャルタイムにチャンネルを変えて紅白を見たが相変わらず「聞かせる」ものでなく「見せるもの」のようだった。昔、業界で「歌謡ショー招待セール」が流行った時期があって少しだけ係わったことがある。だから、一流歌手の歌を生で聞きながら「ジーンときたり」「鳥肌が立ったり」したものである。40%の人が紅白を見たらしいがどう感じたかを聞いてみたい。同時にかっての一流歌手の感想も。